コラム

【2022年版】バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違いとは?オフィスサービス4種と徹底比較

スモールビジネスやECサイトを運営する場合は特定商法取引法に規定されている通り事業の所在地を明記して公開しなくてはいけません。
といっても自宅住所を公開するのはセキュリティ上不安、特に女性の場合は変な人が来ないか心配・・・と思いますよね。

特にインターネット上に情報を公開すると不特定多数の人間が目にすることになるので、
よりできれば自分の個人情報を掲載したくはないのは当然の心理です。

大企業でも個人の副業が解禁されたり、コロナ禍でのリモート中心の新しい働き方が注目される中、自宅で個人起業する方は増えています。
起業にあたって、法人登記や法人銀行口座開設のための住所や電話番号を自宅とは別のものを利用したいというニーズは高まっています。

実際の業務は自宅などが中心となるため、デスクや会議室といった事務所機能までは不要、シェアオフィスほどオフィス機能の利用頻度が少ないという方は、格安で住所や荷物受け取り、電話転送など起業に必要最低限のサービスを備えたバーチャルオフィスを利用することでコスパ最高のビジネス環境を手にいれることができます。

といっても、バーチャルオフィス以外にコワーキングスペースやレンタルオフィスとどう違うの?と思う方も大勢いらっしゃいます。

この記事では、バーチャルオフィスやレンタルオフィス等の違いをまとめてみました。
あなたのオフィス環境比較の参考にしてみてください。

レンタルオフィスとバーチャルオフィスの違いは?

リモートワークやテレワークが主流となり、ビジネスにおけるオフィスの考え方が変わりつつある現代ですが、レンタルオフィスやバーチャルオフィス、その他のサービスなどをおさらいしつつ、その違いについて考えていきましょう。

テレワークやリモートワークで注目される多様なオフィスサービスをおさらい

バーチャルオフィスとは

バーチャオフィスとはその名の通り仮想的なオフィス空間を提供するサービスです。
具体的には契約することで法人登記や事業所住所として申請や掲載が可能な住所を”レンタル”することができます。
あくまでバーチャルなオフィス(住所をレンタルしているだけ)ですので事業所の実態はありません。
その住所を訪ねても当然その事業者はいませんが、郵便物の転送や電話番号の転送などを利用してあたかも本物の事業所かのように事業利用できるサービスです。

大きな特徴としてはイニシャルコストとランニングコストの安さにあります。他のオフィスサービスは軒並み数万円以上利用料がかかることがほとんどですが、一般的なバーチャルオフィスサービスは月額費用が数千円程度で済む場合がほとんどです。

レンタルオフィスとは

レンタルオフィスとは、例えばデスクやネットワーク環境、会議室などのオフィス環境を一室ないしワンフロア単位で”レンタル”することができるサービスです。
バーチャルオフィスとの違いは、実際のオフィス環境があり、利用者がレンタルオフィスで事業をおこなっている点です。

一室を丸々その事業者に貸し出すため費用は月額5万円程度からと他のサービスより高価ですが実際にテナント契約をするよりは安く利用ができます。

シェアオフィスとは

シェアオフィスとは、ある程度の規模のオフィス空間を不特定多数の会員メンバーで”シェア”することができるオフィスサービスです。
シェアする主な設備は、デスク、会議室、ドリンクコーナーなどのリフレッシュ設備、ネットワーク環境など一つの空間で様々な事業者が事業をおこなっています。

コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは、シェアオフィスと利用形態はほぼ同じで、一つのフロアや各種設備を不特定多数のメンバーで共用利用するサービスです。

シェアオフィスとの大きな違いは、シェアオフィスは会員間のビジネス交流がほぼない一方、コワーキングスペースは会員間の交流会などビジネス交流が盛んで積極的な情報交換やビジネス協業が多い点です。

オフィスサービスの違いについてまとめ

各オフィスサービスの特徴を踏まえた上で、その違いを確認していきましょう。

料金の違い

まず大きく違う点は、その料金です。
利用者が事業を行う際にコストは非常に重要なポイントです。

レンタルオフィスは月額5万円前後が相場

レンタルオフィスは、省スペースながらデスクやチェア、ネットワーク環境、会議室など実際のオフィス設備のほとんどが利用できます。
通常、都内でオフィスを構えようとすれば初期費用だけで100万円以上かかるのが一般的ですが、レンタルオフィスであれば既にある設備を利用するので初期費用がほとんどかかりません。

月額費用は多くの場合は5万円前後が相場で、賃貸するのと比較すると数分の一程度で利用ができます。

バーチャルオフィスは月額数千円

一方、バーチャルオフィスの費用は月額数千円は相場です。
こちらも実際にテナント契約するのと比較すると数十分の1程度の超割安で利用ができるのがポイントです。

ですがレンタルオフィスと比較しても数分の一程度で利用ができる価格の安さが大きな違いと言ってよいでしょう。

機能・サービスの違い

次にレンタルオフィスとの大きな違いとして、その機能やサービスの違いがあります。
特に、バーチャルオフィスは実際の設備がある一方でバーチャルオフィスは設備がありませんので実際の事業をそこで行うことはできません。

バーチャルオフィスと各オフィスサービスの大きな違いは、この実際にオフィスとして利用できるかどうかが大きな違いと言えるでしょう。

バーチャルオフィスのメリットとデメリット&選ぶポイント

次にバーチャルオフィスのメリットデメリットと選ぶポイントを見ていましょう。

メリット・デメリット

バーチャルオフィスのメリットはズバリ価格の安さです。
ジェアオフィスなどのサービスは月額費用数万円からの場合がほとんどですが、バーチャルオフィスの場合は数千円以内で利用ができます。
価格の安さがバーチャルオフィスの一番のメリットといえるでしょう。

一方デメリットはオプションサービスの利用頻度によっては月額費用が思ったより高額になるなど事業や使い方によって費用がかかってしまう場合です。
契約や申し込みする前に事前にしっかり料金のシミュレーションをするなどして事前に計画するようにしましょう。

バーチャルオフィスのメリットデメリットについてはこの記事で詳しくまとめいていますのでチェックしてみてください。

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選ぶポイント

各オフィスサービスとバーチャルオフィスを比較して選ぶポイントはズバリ、オフィス設備の利用有無につきます。
つまり、実際のデスクや会議室なのでオフィス設備を利用する場合はレンタルオフィスやシェアオフィスの利用を検討すれば良いですし、その必要がなければバーチャルオフィスで十分な場合が多いです。

バーチャルオフィスとレンタルオフィスを比較する際はこの設備の利用有無とその金額感が大きな比較ポイントになります。

まとめ

この記事では、バーチャルオフィスとレンタルオフィス、シェアオフィスなどのオフィスサービスとの違いをまとめました。

大きく違うのはデスクやネットワーク環境などのオフィス設備の有無です。
これらの設備の利用が必要ないのであれば、バーチャルオフィスは非常にコストパフォーマンスに優れたオフィスサービスですのでりい用を前向きに検討してみてください。