「バーチャルオフィスのことはよくわからない、どんなサービス?」という方も多いと思います。
コロナ禍も相まってごく最近で副業やフリーランス個人事業主として個人で仕事をするのが当たり前になってきた世の中で、
バーチャルオフィスが注目され始めました。
バーチャルオフィスではその名のごとく「バーチャル(=仮想)」+「オフィス(事務所)」でオフィスやデスクなど事業機能がないオフィスのことを指します。
大企業でも個人の副業が解禁されたり、コロナ禍でのリモート中心の新しい働き方が注目される中、自宅で個人起業する方は増えています。
起業にあたって、法人登記や法人銀行口座開設のための住所や電話番号を自宅とは別のものを利用したいというニーズは高まっています。
実際の業務は自宅などが中心となるため、デスクや会議室といった事務所機能までは不要、シェアオフィスほどオフィス機能の利用頻度が少ないというか方は、格安で住所や荷物受け取り、電話転送など起業に必要最低限のサービスを備えたバーチャルオフィスがおすすめです。
この記事では、国内数十の様々なバーチャルオフィスを調査した結果、代表的なサービスをまとめています。
この記事を読めば、バーチャルオフィスで受けられる代表的なサービスが理解出来、自分にぴったりのバーチャルオフィスの利用イメージが分かると思います。
代表的なサービスとはなにがある?
国内で展開しているバーチャルオフィスで受けられる代表的なサービスは以下の4つに大別されます。
・住所レンタル
・固定電話番号払い出し/電話転送・代行
・郵便物/宅急便などの荷物受取・転送
・貸し会議室
一つずつサービス内容や特徴、選ぶポイントをまとめていきます。
住所レンタル
通常法人登記をする際には事業所の住所が必要となりますが、事業所の賃貸物件を借りるとなると初期費用が数十万円単位で必要になります。
個人での副業やスタートアップ企業では初期費用を可能な限り無料に近い低額ではじめたい場合に、バーチャルオフィスサービスでは格安な月額料金で住所をレンタルすることができます。
サービス内容
月額費用を払って契約することで、法人登記や特定商取引に関する法律で義務付けられている事業所住所、Webサイトに掲載できる住所をレンタルすることができます。
住所は東京都内でも港区や渋谷、新宿などのオフィス街の住所をレンタルすることができ、都内の一等地の住所があなたの法人登記上の住所やWebサイトに掲載することができます。
選ぶポイント
レンタルできるバーチャルオフィスの住所は事業者によって様々です。
渋谷、新宿などの都内一等地はもちろん赤坂や六本木などの有名地の住所をレンタルできる事業者もあります。
土地のブランドは異なりますのであなたの事業にぴったりの住所からバーチャルオフィスを選ぶのがポイントです。
例えばファッション系Webサイトであればお洒落なイメージの六本木、ビジネス系であれば新宿などそれぞれの事業にあった住所を格安で借りることができるのがバーチャルオフィスの魅力です。
固定電話番号払い出し/電話転送・代行(秘書)
次に固定電話払い出しや転送、代行(秘書)などの電話に関するサービスです。
固定電話番号払い出し
事業をはじめるにあたって、登記や事業用に固定電話がどうしても欲しい人は多いと思います。
バーチャルオフィスでは、このようなニーズに対応しており、事業者毎に会員に固定の電話番号を払い出すサービスを展開しています。
東京都内であれば03からはじまる固定電話番号を払い出し利用者の電話に転送するサービスを提供しています。
固定電話番号を払い出しをする場合は基本的にはオプションになることが多いです。
電話転送・代行(秘書)
バーチャルオフィスの基本プランでは、電話転送は無料でついてくる場合が多いです。
指定した携帯電話番号に対して転送してくれる便利なサービスです。
さらにオプション費用を払うと、かかってきた電話を有人で応対してくれる代行(秘書)サービスが人気です。
自分の代わりに要件を聞いて、その内容をメモしてメール等で送ってくれる便利なサービスです。
電話応対が多い事業者の人は、自分の時間を奪われないようにオプションサービスを検討するのも一案です。
選ぶポイント
バーチャルオフィスにおいて、電話番号が必要な方はオプション料金を支払ってつけるのがよいと思います。
ですが電話がそんなにかかってこない場合はオプションも不要ですが、銀行口座の開設などで事業所の電話番号記入を求められる場合も多く、
自身の携帯番号しかない場合は少なからず審査等に影響を与える可能性もゼロではないため、
それほどの頻度使わないとしても電話オプションサービスはつけておくのが無難かもしれません。
郵便物/宅急便などの荷物受取・転送
次に郵便物や宅急便の荷物受け取りや転送についてです。
サービス内容
事業所には様々な郵便物が届きます。
法人に関わる税務署からの郵便物などの重要書類からお客様からの郵送物、宅急便など様々です。
バーチャルオフィスは実態のない仮想のオフィスですが、そういった郵便物を受取り、指定した住所へ転送してくれるサービスが基本的には無料で利用可能です。
選ぶポイント
この郵便物や宅急便などの荷物の受取転送は、基本的なプランだと週一回転送するタイプが多いです。
つまり、一週間に一回郵便物があれば転送してくれるということです。
転送費用は実費払になりますが別料金がかかる場合が多く、カタログなどのフリー郵送物は無料で転送してくれるサービスのバーチャルオフィスもあります。
また、届いた荷物を即日転送してくれるオプションサービスを提供している事業者も多いので、事業特性によってオプション追加を検討するとよいでしょう。
郵便物のサイズに制限があることが多いので、大量の荷物やサイズが大きい荷物を頻繁にやり取りする場合は別途事業者に相談しないとトラブルになりますので注意が必要です。
貸し会議室
最後に貸し会議室です。
実態のオフィス機能がないバーチャルオフィスですが、お客様と打ち合わせやセミナーなど会議室を利用したいというニーズは当然あります。
そんな時には事業者によって別料金でバーチャルオフィス事業者の貸し会議室を利用できるサービスを提供するとよいでしょう。
選ぶポイント
貸し会議室は実際にお客様をお招きすることになります。
バーチャルオフィス事業者によって、テナントビルや狭い会議室しかない場合など会議室のクオリティは千差万別でした。
都内一等地の綺麗なオフィスで貸し会議室を利用できる事業者もありますので、
お客様との打ち合わせが多い方は借りれる会議室のクオリティや立地からバーチャルオフィスを選定するのがよいでしょう。
費用は様々ですが1時間数百円から借りられるのが一般的で、使える会議室の設備なども異なりますので、事業者選定の際のポイントにしてください。
まとめ
バーチャルオフィスで受けられる代表的なサービス一覧をまとめました。
以下再掲です。
・住所レンタル
・固定電話番号払い出し/電話転送・代行
・郵便物/宅急便などの荷物受取・転送
・貸し会議室
それぞれ電話が多い、打ち合わせが多い、荷物が多いなどの場合はオプション料金を払って追加の費用がかかることが多いですが、
中にはオプションサービスを無料で利用できる事業者もありますので月額費用のみで業者を選定するのではなく、自分が一番利用するサービスをもとに月額費用のシミュレーションをして決めるようにしましょう。